2024年3月23日

曲がる時、かわいい

 粘ついた光が見える時、そこからが合図。

泥に足を取られ、鼻と口を塞がれ、目に砂が入る。

それでも息をする。そして手を差し伸べる。

いっそのこと、誰か私を標本に。

2024年3月22日

ぬるい雪

 過去に生きるものは腐敗する。

今。この時点を生きないと何一つ解決しない。

先のことを思う必要はなく、何一つ心配はいらない。

ただ脱力すればいい。

ジャラジャラと流れる時間の川から答えが一つこぼれ落ちた。

それは光もせず暗さもなく、ただ私と共在した。

ただ私に、一見、何の変化も感じさせず、

雪のように降り積もった。

春の訪れに憂いを纏うように、徐々に上がる気温と同じように、変化を受け入れる私に怖いものはない。




2024年3月4日

一つ目のイノシシ

はたから見れば光り輝いた二人は、心のうちを探り合い離れていく。

退屈がひしめき締まりのない生活の中、涙が流れる。

ほんとうにひとりだ

助けてください

井戸の底

2024年2月15日

廃れた喜び

 歳を重ねるごとに年月はスピードを上げ、まるで雪が溶ければ春が来て梅雨が終われば夏が来る。感傷に浸る暇もないよう、滑り落ちるように歳をとる。

大事なことは今この瞬間、私を構成するそれら全てがシンプルに出来上がった訳じゃなく、何億もの場面で埋め尽くされた混沌の魂ということ。

後何回、土曜日は来るだろう、後何回日曜日が来るだろう。

限られた生き方に目を瞑り、進化を願う実証的な今日この頃。 光を証明するように暗がりに隠れ潜んで1日を耐え忍ぶ。

心臓は付随的に機能して、心を叩くその音に嫌気がさすその日まで。

2024年2月14日

鉄屑の隣

 取り返しのつかない事をしている。そんな気分に溺れて苦しい悲しいもどかしい。

過去を彩った一つ一つの出来事は2月の桜に流される。

これからは一歩一歩踏みしめて進まないと地獄にさえ向かえない。


体の一つが再生すれば、また別箇所が剥がれてく。

きっと気持ちもそうだろう。

雑に剥がれた心の壁面は次第に癒え、また別箇所が剥がれてく。

時たまに、愛とか光が瞬間瞬間で私を治療する。

陽だまりに寝そべり2月の空、冷たい空気にさらされた明確な星達のその先、いいも悪いもないただの暗闇に助けを求め今日も過ぎて。