2026年7月24日

白い部屋、重なる影

 何が大事か、そんな事を考えることの無意味さに呆れ今は夜。

目的や情熱と向き合う必要が出てくるよ、そんな言葉を風が運んだ。

ただ優しい、ただ愛する。そこに始まりそこに尽き、もうすでに別れを告げた正解と不正解は遠くの方で後ろ姿を見せていた。

7月の息が止まる暑さ。

外では肉体労働に頭から水をかける男たち。

思考を止めて、私は弱さに尻を向けた。


人は錆びる 自転車のように、それは思考も同じようだ。

鯖の先、ひっそりと寄り添う死の香り、いよいよ。

自分に関心をもたなくなるまで、35歳の夏。

何も思わない、思えない自分が未来の霧の中垣間見えた。


2026年7月9日

黒の天井

 1秒。

1日が1秒。

細胞たちは忙しなく身体中を駆け回る。

これからくる夏は凄まじい速さで過ぎ去ってゆく。

時に意味を持たず、意味を持たせることに意味をなくし、意味を見つけたときに人は、進みだす。

人の老いに悲しみを見、自身の不甲斐なさにため息をついた。

何かいいことはないのか。

どんなことにも悩みと幸せはひっついている。

何も地面を掘らなくてもダイヤの如く光を見せる幸せは愛の形で露われる。



2026年6月11日

てっぺん

 存在感、威圧、他を圧倒する何か。

カリスマ、力、自信。

大音量で聞こえるみたい、地下深く沈ている。


ここは龍笛が高鳴り、その場全てを浄化する。

私ではない、私に重なる何者かの趣味か。

当然、菜食に偏る。


変が本質と語った手前、早速変の渦中にいる様子。

ただ先に肉体が反応し、答え合わせは後から来る。




2026年6月10日

冷たい白ワイン

困ったことに疑問すらない。

全てを放棄なんてできない。

したい欲、したくない欲、そのどちらも空回り。

水彩絵の具のように薄く頼りない欲求は油断と共に消えていく。

私の心に残るのは何か。

私はいつから本能を吐き捨て理屈の服を着たのか。

間違いや正しさもどこへ行ったのか。

何が残るのか。残ることもしないのか。

やっぱり 在る が普遍なのか。


夜10時、空を見上げると確固たる光を放つ星々は優しさと拒絶を含めた表情で私を見下ろしている。

もういっそUFOとやらに攫われてみたい。



2026年5月31日

自分への手紙

「 実はもう一つの世界があります。

あの街の上には開けた木道と小さな公園を経由し、

2つの大きな街へ繋がる道があります。

側溝に流れる水には常軌を逸した大きさの魚が泳いでいます。


あの交差点を自転車で下るとこれまた屋根付きの木道の回廊を降ります。すると幾つもの店があります。」



「取り憑かれると酷い悪夢を見ます。それは恐怖を超越した何かです。トラウマの先です。どうしようもなく抗えない絶対的な恐れです。そんなときは、

明るい神社にでも行きましょう。なんとかなります。」