粘ついた光が見える時、そこからが合図。
泥に足を取られ、鼻と口を塞がれ、目に砂が入る。
それでも息をする。そして手を差し伸べる。
いっそのこと、誰か私を標本に。
過去に生きるものは腐敗する。
今。この時点を生きないと何一つ解決しない。
先のことを思う必要はなく、何一つ心配はいらない。
ただ脱力すればいい。
ジャラジャラと流れる時間の川から答えが一つこぼれ落ちた。
それは光もせず暗さもなく、ただ私と共在した。
ただ私に、一見、何の変化も感じさせず、
雪のように降り積もった。
春の訪れに憂いを纏うように、徐々に上がる気温と同じように、変化を受け入れる私に怖いものはない。
歳を重ねるごとに年月はスピードを上げ、まるで雪が溶ければ春が来て梅雨が終われば夏が来る。感傷に浸る暇もないよう、滑り落ちるように歳をとる。
大事なことは今この瞬間、私を構成するそれら全てがシンプルに出来上がった訳じゃなく、何億もの場面で埋め尽くされた混沌の魂ということ。
後何回、土曜日は来るだろう、後何回日曜日が来るだろう。
限られた生き方に目を瞑り、進化を願う実証的な今日この頃。 光を証明するように暗がりに隠れ潜んで1日を耐え忍ぶ。
心臓は付随的に機能して、心を叩くその音に嫌気がさすその日まで。
取り返しのつかない事をしている。そんな気分に溺れて苦しい悲しいもどかしい。
過去を彩った一つ一つの出来事は2月の桜に流される。
これからは一歩一歩踏みしめて進まないと地獄にさえ向かえない。
体の一つが再生すれば、また別箇所が剥がれてく。
きっと気持ちもそうだろう。
雑に剥がれた心の壁面は次第に癒え、また別箇所が剥がれてく。
時たまに、愛とか光が瞬間瞬間で私を治療する。
陽だまりに寝そべり2月の空、冷たい空気にさらされた明確な星達のその先、いいも悪いもないただの暗闇に助けを求め今日も過ぎて。