砂のように大事な記憶が崩れ去る。
確かな愛に包まれ不自由だったあの頃、
振り返れば幸せの渦中にいた。
今は自由。
これほど冷たく、ぬるいものだとは。
行い全てが今を作り、未来への栄養剤と化す。
神など語りたくもなく、時間もなく、朝が来たら夜になっている。
こんな生活も後から見れば点数がつけられるんだろうか?
この世界、
何か努力だけでは無理で、
lackもギャンブルで、
時の瓶の底の方、
重たい低気圧で蓋をされてるよう。
上に上に行けることすら思わない、教わらない、学ばない、気付かない、隠される。
初めから決まっていたような諦観がある。
繰り返す、
いつの時代の自分も、
過去の記憶が無意識に働きかけ、自己を保っている。
すると、楽しい記憶があればあるほど、未来は明るいのでは?
少し真理に触れそうだ。
この世界、
他者に優しく、ハメを外し、したいことをし、努力も重ね、笑顔を増やし、体験を重ねれば、未来は明るいのでは??
繰り返す。
この世界。瓶底から淵に手をかけるには、楽しい思い出という階段をつくればいいのでは?
もう少し真理に。
過去の記憶が今を作り明日を描く、
楽しい経験が上への階段を作り、まだ知らない景色を見せてくれる。
階段を作る。
瓶底の底の底、
ツルツルと滑る内側に油脂の跡がベッタリと。
涙や苦悩や怒りや笑顔がぐちゃぐちゃに張り付いて、
変な色をしてる。
瓶底の底の底、
暗く薄暗く、人の目がない事をいいことに怠けすぎでは?
当然見られてるのでは?瓶の外から。
今更遅いや遅くないは語るな。
ただ一つの真実に触れたいだけ。
いつからだろう、あれが無くなったのは。
それは、ふと訪れる貴重で大事な粉雪のようなもの。
ふと私に訪れて心に働きかける。
大事にしないとと、捕まえる。
もう来ない。いつからか、もう来ない。
これからは見つけに行くのか。
感受性の一言では終わらせるな。
探るしかない私の湖底で。
そのために体験が必要ならば死に朽ち果てるまで体験しよう。
その日が来るまで、
幾つとかではない、数ではなく、
どれだけの時間を費やすではない、
時間ではない、数ではない、
心の躍動でステップを作り上へ上へ。
瓶の底から見えない淵まで。
いつか手をかけ、次の景色へ。