2025年8月29日

壊れた心の治し方

 風が吹くよう、自然と流れ出した涙。

意思と魂が離れ、そのまなこは渇きを覚えない。

壊れた心の治し方。

幸せの天使達が足元にいる、温かい料理に風呂、屋根のある家に心地の良い環境。

孤独という津波が1センチでもあるとそれら全てを攫っていく。

トキという治療薬が自然界に存在し、この地球は今まで数多の魂を救ってきた。

その恩恵も受けながら、壊れた心と寄り添っている。

今はただ寄り添い、観察し、素直に生きるしかない。

壊れた心の治し方。

それは自分を大事にすること。

壊れた心の治し方。

壊れた心の治し方


2025年8月21日

涙が泣く夜

人の背中、背中に弱いのです。

私は白状します。

人は背中で旧懐に出くわすのです。

体の小さな人でも背中が広いのです。

私の父は理想的な背中をしているのです。

大きなアザがあり、子供の頃、治してあげたいと思っていたのです。

今でも思うのです。

肩幅が広い姉はいくら体が細くなってもちゃんと肩幅が広いのです。

私の姉なのです。たった一人の姉弟なのです。

母の背中に、私の背中が似てるのです。

中身も似てるのです。


神様、俺は、なぜ泣くのですか。


2025年8月20日

迸る時

 捻る蛇口から勢いよく水が出る。

その速さに時を重ねる。

酔う暇もないスピードに度肝を抜かれた魂は必死に目を背けているみたいだ。


夏、薄いカミソリで肌を削がれるよう、この暑さ。

しかしながらも、残暑を控え確実に終わる郷愁を含む。

夏、不意に訪れる小さな小さなお祭りに出くわす。

神の豪雨に見舞われ笑顔の私と、それとは対照的な人々。

小さくほのかな暖かさを広げる夏祭り、

子供の頃は無限に広がる空間に思えたこの場所。

いつか、何も思わず、行けたらいいな。


夏、34回目。60回目は訪れないようだ。

2025年8月18日

照れたキリン

 長い長いトンネルにだけ生息する光虫は、己の才能に自惚れその一生を快活に過ごす。

深くて臭い泥沼に感謝の雨を降らす神々は、己の神力をさも当然のように使いこなす。

敵味方の壁を初めから無かったことには出来ないことに気づいた生物は、時という名の治療薬を頼る。


この世界の真理であった。

2025年8月17日

そなたに微笑む

 コンクリートの隙間を途方もない時をかけ芽を出す花は魂の根底に勇気という名の影を落とす。

歴史を感じる汚れたガードレール、錆びれて解読不能な標識、人恋しそうなケナゲなポスト。

踏みしめるたびに削れる靴底、最近友達になった腕時計。

満遍なくついた体脂肪、正解のわからない髪の毛。

浮き沈みする心、割と正直な脳みそ。

私。

向かいに住む老人に励まされ、負けじと活力を生み出しては体を鼓舞し毎日を消費する。

祈りを。

他者に祈りを。

愛と祈りを。


2025年8月3日

紫の傘

時の流れなどない。
そう思わざるを得ないほど私は今に溶け込んでいる。

何もかも手放し、心地よさのみを求めている。
過去は生ゴミと貶し、未来にだけ希望を与えるような寂しいことはできない。
過去は立派で豊潤で活力だ。

何度も言う、過去未来今全てこの瞬間を彩っている。

時折自分からいい匂いがし、明らかに自分の匂いじゃない時がある。私は少し微笑む。

時に無関心なフリをして明日を望む。
いや、望んでいない。
愛や明日は当然に。


2025年6月23日

過程

 早送りで過ぎる日常は、どこの場面を切り取っても根を生やした愛のように、確かに私の根幹を成す。

稀有な事が積み重なり、現実は酷く乾燥していく。

枯れて寂しい井戸のよう、まるで過去は腐葉土だ。

人は人に触れないと人ならざるものと化合する。

私は手遅れか。まだ未来はあるのか。

神のみぞ知る。

しかして神は存在を悟られるのを嫌に嫌う。

不思議なものだ。


2025年3月5日

終焉の淵

ずいぶん長いこと。

私はダラダラと生きている、それなのに。

それなのに生かされている。

期待を裏切り、優しさを憎み、

明日への感謝すら忘れている。

鳥が泣くのをやめた時、朝日が姿を隠す時、

私は自我の殻に篭る。

この世に存在してはいけないと戒めのナイフで鼓動を切り裂いた。

指先の皮が剥けたなんて小さなことに気遣いしながら。


健気な2つの存在がいつも私を癒してくれる。

大事で大事で大事な子。


2025年2月20日

無くした自信

 何もかも、自分の手で掴み取らないといけないの?

そんなにこの世界は、つまらないの?

絶対的な安心はどこにあるの?

あなたはどこにいるの?

ねえ?


ここだよ。

初めから決まってるよ。

君は苦しみを積み重ね、辛かろう。

でも大丈夫、きっと大丈夫だよ。きっと。

答えは必ず決まっていて、辿り着く先に愛があるよ。



2025年2月14日

甘い甘い生タコ

 死体のよう、身体のセンサーは錆びついて映像を全て白黒にする。

欲の失墜を知り、己の墜落をみる。

私の中身はもう、晩秋に片足突っ込んでいる。

[苦しい、楽しい、悲しい、嬉しい]

当たり前に共存してた彼らはもう、寂しい影を残して消えた。

空間に微細な星が流れては、必死をこいて掴み取っていた、あの頃の私はもういない。

時折、電気ショックを与えないと反応しないただの肉塊になってしまった。

私は私を殺してきた。

何度私を殺したことか、心の方で植物人間と化した。


2025年1月24日

つちのこ

 今日、必死に生きればそれでいい。

今、目の前のことに注力すればいい。

何かしらに努力して、他者のために生きるのならそれでいい。

したくなったら考えるのをやめればいい。

憤りを覚えたら逃げればいい。

肯定で埋め尽くし、否定の分子を除いてる。

それでいい。