ドナルドをわたしに
曖昧で空気のような世界に一人、たった一人でいるような。人と呼べるような気配はなく、スノーノイズだけが音を与える。
スタミナを知らない昆虫を尊敬し、今日もまた知らない何かに眠らされる。
この生活にゼンマイを巻いている存在があるとしたら、指先の力が弱った痴呆老人か。
無気力という便利な言葉じゃなく、複雑な糸の絡まりで動けないだけと信じてやまない愚かな獲物。
後は社会や集団に駆られるだけなのに一つの焦りも見せない私に、一体何が誰が手を差し伸べるだろうか。
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