2024年2月10日

冬の途中

 腹は減り、眠くなる。

欲を無視してもなお身体は生を求める。

幻になりつつある冬が、現実的な寒さを運び、

耐え忍ぶ夜も来る。

壁のスイッチを切ると同時に朝が来て、1日の消化に向かう。

町行く人は私に無縁で、そっけない。

その度木枯らしが私の気を逸らす。

心地の良い物質だけでこの空間を埋め尽くせたら、

天国さえも必要ない。

いつからか、周りを捨て自分を捨て、後悔を通り、諦めが広がり出すとこの世界は一体どこへ向かうのか。



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