ドナルドをわたしに
耳など澄まさなくても、この世界は耳介をつんざめく音で溢れている。
外は豪雨、脱衣所ではバタフライ並の洗濯機、あらゆる電子機器のひそひそ声。
そして1番最後に心臓の音。
誰も閉めないからそのままになった扉たちは気持ちよさそうに開いている。
完璧が隠されて、半端なものだけが主張する
触れられず、埃もつかない美しさだけが隠される。
手垢のついた半端なものたちが目に入る。
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