ドナルドをわたしに
靴紐がほどけたまま、小さな足の裏を外の世界にささげると、風や緑の木々が歓迎する。
今日も1日が始まる。
下を向きながら歩きその視界は限りなく狭い。
「落ちてるお金が見つかるな」
声が聞こえ、耳を澄ます。すると、
緑の蛍光色がきらびやかな羽虫が目にとまる。
負けじとささくれを剥げばルビーの鮮血が自己を肯定する。
すさみすぎてる体内からは理解しがたいくらい綺麗なプレゼントだ。
生きていこうと思える理由の一つ。
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