夕方のライブ映像が、 胸の奥にある非常に重たい石を動かして、
心臓に布を被せたように、焦りに似た刺激が生まれた。
嫌とならない不思議に、少しだけ時間を注いでみる。
自分一人の空間では全く持って感じられない現実、それが画面越しに伝わることで体の中に変化が起こる。
やがて変化は蒸発し、くすみやひずみみたいなものをほんのちょっと削っていく。
リフレッシュには程遠く、漢方みたいに効きにくい。
でも、それに好意を寄せる。
他方面からみると安心感もあり、鼓動が奥底に沈む。
心拍数がつかみきれないほど深く潜ることで、やっと理性が機能しだした。
理性は無心で無表情に悩みを解決し、焦りと不安を浄化する。
こめかみに羽虫がイタズラし無造作にかき散らすと、
「自分にしかないんだよ現実は」と小さな羽は理解を与えた。
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