2023年6月24日

工事現場に日傘の雨

 何百、何千と同じ道を通る。

気分はまさに重ねた書物の一番下。

ふと立ち止まり、ひだまりが留まると同時に音が止み

逃げ場のない世界が完成する。

その世界で私は非常に弱く文字通り何もできない。

また後ろが急かすから助かった。

時は変わり雨降る中、窓ガラスに伝う雨粒が合流して共に流れ、流れ星の様に留まることを知らない。

意思を持つ雨粒はこれは嫌と言わんばかりにそれぞれパートナーを見つける。

本来あるべき姿だと神秘性が問いかける。

綺麗に輝くから目にとまり見続ける。



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