ドナルドをわたしに
早送りで過ぎる日常は、どこの場面を切り取っても根を生やした愛のように、確かに私の根幹を成す。
稀有な事が積み重なり、現実は酷く乾燥していく。
枯れて寂しい井戸のよう、まるで過去は腐葉土だ。
人は人に触れないと人ならざるものと化合する。
私は手遅れか。まだ未来はあるのか。
神のみぞ知る。
しかして神は存在を悟られるのを嫌に嫌う。
不思議なものだ。