2025年6月23日

過程

 早送りで過ぎる日常は、どこの場面を切り取っても根を生やした愛のように、確かに私の根幹を成す。

稀有な事が積み重なり、現実は酷く乾燥していく。

枯れて寂しい井戸のよう、まるで過去は腐葉土だ。

人は人に触れないと人ならざるものと化合する。

私は手遅れか。まだ未来はあるのか。

神のみぞ知る。

しかして神は存在を悟られるのを嫌に嫌う。

不思議なものだ。