優しさにふれたとき、皮膚の細胞ひとつひとつがざわめき、花が一瞬にして咲き誇るよう、世界に灯りが灯る。
疲れた体を電柱に預け、暗闇の中1人、帽子を目深に被った。
昨日から続く身体の不調は波を超え、またいつものよう何もなかったと元に戻る。
足元の砂を踏み出した。
希望は光の細胞だ。
夜に希望を抱くのは私の造りが間違っているからか。
停滞し始めた生活に刺激をと、
毒を飲み、堕落を求め、衰弱する。はたまた、
心体に鞭を入れ、滝に打たれるか。
今、選択を目の前にしている。
もう新年が見える。
なんだか向こう側が明るく見える。
新緑と秋風の匂いがする。
鼓動が喜ぶメトロノームが鳴っている。
私はそっと、
期待に蓋をした。
その方が上手くいくからだ。
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