2025年11月4日

瓶の中、悲鳴の渦

 砂のように大事な記憶が崩れ去る。

確かな愛に包まれ不自由だったあの頃、

振り返れば幸せの渦中にいた。

今は自由。

これほど冷たく、ぬるいものだとは。

行い全てが今を作り、未来への栄養剤と化す。

神など語りたくもなく、時間もなく、朝が来たら夜になっている。

こんな生活も後から見れば点数がつけられるんだろうか?

この世界、

何か努力だけでは無理で、

lackもギャンブルで、

時の瓶の底の方、

重たい低気圧で蓋をされてるよう。

上に上に行けることすら思わない、教わらない、学ばない、気付かない、隠される。

初めから決まっていたような諦観がある。

繰り返す、

いつの時代の自分も、

過去の記憶が無意識に働きかけ、自己を保っている。

すると、楽しい記憶があればあるほど、未来は明るいのでは?

少し真理に触れそうだ。

この世界、

他者に優しく、ハメを外し、したいことをし、努力も重ね、笑顔を増やし、体験を重ねれば、未来は明るいのでは??

繰り返す。

この世界。瓶底から淵に手をかけるには、楽しい思い出という階段をつくればいいのでは?

もう少し真理に。

過去の記憶が今を作り明日を描く、

楽しい経験が上への階段を作り、まだ知らない景色を見せてくれる。

階段を作る。

瓶底の底の底、

ツルツルと滑る内側に油脂の跡がベッタリと。

涙や苦悩や怒りや笑顔がぐちゃぐちゃに張り付いて、

変な色をしてる。

瓶底の底の底、

暗く薄暗く、人の目がない事をいいことに怠けすぎでは?

当然見られてるのでは?瓶の外から。

今更遅いや遅くないは語るな。

ただ一つの真実に触れたいだけ。

いつからだろう、あれが無くなったのは。

それは、ふと訪れる貴重で大事な粉雪のようなもの。

ふと私に訪れて心に働きかける。

大事にしないとと、捕まえる。

もう来ない。いつからか、もう来ない。

これからは見つけに行くのか。

感受性の一言では終わらせるな。

探るしかない私の湖底で。

そのために体験が必要ならば死に朽ち果てるまで体験しよう。

その日が来るまで、

幾つとかではない、数ではなく、

どれだけの時間を費やすではない、

時間ではない、数ではない、

心の躍動でステップを作り上へ上へ。

瓶の底から見えない淵まで。

いつか手をかけ、次の景色へ。


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