2025年11月2日

銀縁プラスティック

丁寧に丁寧に生きている。

一つ一つを抜かりなくやり過ごす。

そうすると、

人は壊れる。

自由や傲慢を忘れるからだ。


街の雑踏の中、声に出ない叫びが世界を揺らした。

苦しさや険しさではない、自分の中で熱中できるものがないせい。

反省はいない、あるのは時間を見送る忍耐力だ。


雲間から漏れる夕陽がステージライトのよう、

私たちを救おうとしている。


じゃあどうすれば私は楽しいのか。

苦悶の私。

汚れたレンズを通し、

視界は薄っすらぼやけていた。

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