2024年11月28日

夜の汽笛は星の裏声

 消えていった命の数だけ雪が降る。

肉体を冷やし、ボソボソと喋る。

夜は闇、視線を隠し私が活きる。

星と私がこの世界をふたりじめ。

時を止め、訪れる静寂に耐えうる精神。

このために耐えてきた孤独。

葉っぱ一枚微動だにしないこの世界。

しんしんと冷えた空気に包まれ、

ただ愚直に夜空をみつめる。

近くで上がる花火に微塵たりとも関心がないのは

あなたが酷く輝くからです。


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