2026年8月19日

苦悩の宙

 雨粒一つ、そしてまた一つ。舌打ちをするよう地面を打ちつけ、やがて視界を覆っていく。

遠くになる雷が、祭りの花火に似た音を放ち、現実と非現実をごちゃ混ぜにする。

8月、気の抜けた破裂音を聞くと田舎の祭りに意識が傾く。

小さな体にとっては大きな祭り。

大きな体にとっては小さな祭り。

そんな当たり前を用意して、腑抜けた火花から心を守る。

悩んでいる。苦しみを通り過ぎ、苦悩の宙を彷徨っている。

問題は一つや二つではない。

この雨の如くまるで無限に湧き上がる。

悩むことは悩みではない。

大事なこと、悩めることは幸せだという視点を持つ。

体力が効かないから、考え方を変えるしかない。


実は楽しみなことがある。

私の精神は何処に向かうのか。正しさとエラーが充満する部屋が遥か遠くに掠れて見える。

やっとこ、この私という核を掴めつつある。

ここ何年もの間、影を潜めていた私。

実体であることに呆れ、思考を巡らすことに呆れ、

そして今、ここに少しずつ黒くなる私。

生まれかわりのよう、でも新鮮は何もなく、

諦観が過ぎたゆえ、死から逃れるよう、魂が姿を見せる。

生まれ変わり、この私は何を見つけるのか、そんなことが楽しみに思える。

ただ、明日は晴れる。そして

悩みの雨はいずれまた降る。



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