雨粒一つ、そしてまた一つ。舌打ちをするよう地面を打ちつけ、やがて視界を覆っていく。
遠くになる雷が、祭りの花火に似た音を放ち、現実と非現実をごちゃ混ぜにする。
8月、気の抜けた破裂音を聞くと田舎の祭りに意識が傾く。
小さな体にとっては大きな祭り。
大きな体にとっては小さな祭り。
そんな当たり前を用意して、腑抜けた火花から心を守る。
悩んでいる。苦しみを通り過ぎ、苦悩の宙を彷徨っている。
問題は一つや二つではない。
この雨の如くまるで無限に湧き上がる。
悩むことは悩みではない。
大事なこと、悩めることは幸せだという視点を持つ。
体力が効かないから、考え方を変えるしかない。
実は楽しみなことがある。
私の精神は何処に向かうのか。正しさとエラーが充満する部屋が遥か遠くに掠れて見える。
やっとこ、この私という核を掴めつつある。
ここ何年もの間、影を潜めていた私。
実体であることに呆れ、思考を巡らすことに呆れ、
そして今、ここに少しずつ黒くなる私。
生まれかわりのよう、でも新鮮は何もなく、
諦観が過ぎたゆえ、死から逃れるよう、魂が姿を見せる。
生まれ変わり、この私は何を見つけるのか、そんなことが楽しみに思える。
ただ、明日は晴れる。そして
悩みの雨はいずれまた降る。
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