答えが見えた、完璧といえる。
それは愛だった。
古代から紡がれてきた言い伝え、愛が全てだった。
思考を止めた先に愛があったとも言える。
しかし愛には当然、苦も含まれた。
私は愛が一番だと言った。
手前、愛が含む恐れに慄いた。
残虐すら包摂しそれでもなお愛が全てと言い切った。
それほどの愛を見たのか、はたまた私に貯められていた愛が枯渇したのか。両方だ。
しかし出たのだ結論が。
愛で賄えた。あの痛みもこの幸せも、あの眼差しも。
この結論、自力で辿り着いた自分が少し誇らしい。
これは決して、目で見えるものだけを見てきた人には辿り着かない世界なんだ。私は盲目か。
愛は盲目すら包含した。
放棄とも言える。何故なら愛は放棄すら包んだ。
逃げなのか、困った。困ったことに逃げることすら愛は許した。
愛が全てだった。私がいくら言葉を費やしても愛は靡かなかった。天と地、左右、愛は何処にでもいた。
確かな一つの結論だった。この先のこと少し思ってしまった。愛の先。
そこには、今は何もなかった。今は。
愛の先、今は何も、いや少し寂しかった。
愛の先、寂しさが灰色の風、薄っすら吹いてる。
これは見たくないけどみたい、ちょうどこの時期、夏から秋へ、そんな寂しさが私を困らせた。
ひどく打つ雨と息苦しい暑さ、ひとごとの災害と実は不安定な幸せ。
今の私、今の私と言える実感、ここ最近無くしてた自分、秋への変わり目が、その切なさが私に色をつけた。藍色に似た。
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