2024年10月14日

宥恕

「 きっと、本当の辛さがきても、耐えられるように。」

もう、一欠片しかない記憶の端をたしかめる。

目を細め、消えていく星を眺めてる。

ここは洞窟、人の気配はなし、染みついた1人の人間の垢だけがやけに臭っている。

たまの豪雨に知らされる、外の世界の現れに、か細いリアクションを発しては煙のように霧散する。

一日というパッケージの中でいくら右往左往しようと

結局そこにリスクはなく、ただ時間を消費する。


自分の肉体が他人に見えるほど天涯孤独になったとしても、その儚さに慣れてしまうのか。

慣れてしまうのでしょう。


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