2024年9月9日

海底に沈む針

 もう見えないくらい遠いところに現実があり、

訳のわからない遥か彼方の空間からそれを見ている。

つまり、もう救済はなくてあとは身を委ねるだけ。

外部からの強烈な接触はなく、宇宙のように膨張し、

次第に現実は見えなくなるだろう。

それでも哀れだと蔑む声もなく、霧のような視界は景色を変えない。

道筋がないのと、行先が分からないので、考えるだけ無駄なのは百も承知と瞑想みたいに頭を休ます。


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