2024年4月2日

星空を占領するもの

 一枚の紙を用意する、汗が垂れて、ぼやけるように滲み出した。

これまでいくら力を込めても裂けなかったその紙は、

滲んだ汗が終わらせた。

優しく裂けては行き詰まった。紙は一部しかふやけなかったのだ。

数年経って、汗が垂れた。亀裂の先に滲んだ。

そっと裂いたら奥まで裂けた。

その紙は上手に二分されたのだった。元には戻らない。

それはそれは、何色の紙でしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿