2025年9月8日

万感

虫の鳴き声が変わり、秋が密かに近づいている。
土踏まずのない脚で家の周りを練り歩くと、
季節の変動が自己を曝け出した。

丁寧な水の音、鳥達の抒情歌、骸を廻すカラス達。

燦然な朝日は私に誤魔化し用のない影を作り出す。

日々の旋律のその先、
志の欠片を次々と埋めて、
柔光漏れる未来を夢見て。

2025年9月2日

貧弱インナーパート

 一度打ちひしがれた心はそう簡単には戻らない。

真っさらな一枚の紙を一度くしゃくしゃにしたらもう元には戻らない。

生まれ変わるしか方法がない。

それは死を意味する。

しかし、

しかしそこでは終わらない。

誰しもが皆、しわくちゃな紙である。

歳をとるとわかる。

明るいことを書いていきたいと心の底から思ってる。

好きなこと、得意なこと、やりたいこと。欲望に限らず、感謝すること、幸せであること、この世界の美しさ。

人の心の光のほう。明るく、陽だまりのような居心地の良い空間にしていきたいと本当に思っている。

そうしたいよりも、そうじゃなきゃダメな気がする。

そう思っている。

幸い。