腑抜け。
大きい入れ物には何も入ってない。
この肉体は扱いづらく、1秒ごとにストレスを生み出す。
私という何かは見えないハンマーで打ちのめされて、
情けない声を漏らしている。
気力の海から遠ざかり、遠ざかるほど記憶も薄れ、
もう元には戻らない。
天から見放され、意識が収束するような孤独を感じ、
涙を流す水路には錆が溜まり、何一つ機能することはない。
実は忘れているが、一日の中には光が満ちる場面がある。
夜になると忘れてしまう。
捕まえてはいられない、光を受ける時、人はその現状に感謝しない。
感謝してる暇があるならもっと光を浴びたいからか。
地表にしかない時計を見ていたあの頃、
水中には時間はなく、視界は濁り、地表を思う腑抜けた動物。
何がしたい何が欲しい何が目的何が目標何が成功何が必要何が優しさ何が怒りか何が正解
不正解だけがくっきりとした輪郭をもち、少し前から邪魔してる。
ひとがひとを求めなくなった時、終わりの時。